AGH30W ヴェルファイアのCVTF(オートマオイル)をトルコン太郎で圧送交換。
走行距離が11万kmということでオイルパンの脱着洗浄とフィルターも交換します。
まずはCVTFを抜いてオイルパンを取り外し。
CVTFは約3.5L抜けました。
全容量は7.5Lなので半分弱しか抜けません。
構造上半分以上はミッション内部に残ってしまうんですね。
通常のオイル交換では半分位しか交換出来ていないということです。
オイルパンの底には汚れが、マグネットには鉄粉がそれなりに溜まっていました。
この汚れはオイル交換だけでは除去出来ません。
パーツクリーナーでキレイに洗浄しました。
続いてミッション側の洗浄を。
こちらも黒い汚れが付着しています。
パーツクリーナーを吹き掛けてキレイに洗浄。
新しいフィルターを取り付けて、キレイになったオイルパンを戻したら…
トルコン太郎の出番です。
この車はオイルホースがあるタイプなのでトルコン太郎を直接接続する事が可能です。
まずは最初に抜いた分のCVTFを補充。
左から新しいCVTF、抜いたCVTF、現在のミッション内のCVTFです。
内部のCVTFは半分位交換された状態、まだまだ黒っぽいですね。
ここからトルコン太郎で内容量7.5Lを全量圧送交換します。
1回目の圧送交換後。
写真ではさほど変化がない様に見えますが…
近くで見ると内部のCVTFは透明感が戻っています。
新しいCVTFは飴色なので古いCVTFの色が移ってしまいますが、CVTF自体はキレイな状態です。
このまま30分ほどクリーニングモードでミッション内部の洗浄を。
新しいCVTFの洗浄効果でクリーニングして、落ちた汚れがトルコン太郎のフィルターがしっかりキャッチします。
ここまではアイシン製のCVTFを使用しています。
クリーニングモードが終わったら仕上げの圧送交換。
ワコーズCVTFセーフティスペックに入れ替えます。
キレイな赤いCVTFに入れ替わりました。
この後は内部CVTF量を適量に調整するのですが、高音になっているCVTFの温度を指定温度にしなければいけません。
診断機でチェックすると73.8℃。
CVTF量調整時の指定温度は35〜45℃。
スポットクーラーを使って強制冷却して一旦30℃以下まで冷やします。
約2時間後…
23.8℃まで下がったのでCVTF量の調整のためエンジンを掛けてリフトアップ。
調整孔からCVTFを溢れさせます。
指定温度の範囲内で溢れ出るCVTFが細くなったら適量です。
プラグを締めて調整終了。
ちなみにこの時のCVTF温度は40℃ジャスト!
CVTF劣化推定値をリセットして試運転で異常のないことを確認したら作業終了です。