まちのくるま屋のブログ

オートサービスイトウ社長が発信するブログです。車屋の日常や作業事例をメインに趣味の釣りなどを交えて発信します。

MENU

中古車はオートマオイル交換がおすすめ

週末納車予定のアルファード。

 

f:id:bubuyasan:20240328204732j:image

昨日、名義変更を終え土曜日にお客様の元へ。

 

特に大きなキズやヘコミもなく室内もとてもキレイ。

状態の良い中古車です。

走行距離は10万kmほどという事でオートマオイルの交換はオススメの追加整備です。

 

特に中古車の場合は前オーナーさんがどういう風に乗っていたか分かりませんから。

そしてほとんどの場合オートマオイル交換はされていません。

 

という事でオートマオイル交換を実施、一緒にオイルパンも取り外して洗浄します。

 

 

f:id:bubuyasan:20240328205306j:image

まずはCVTF(オートマオイル)を抜いてオイルパンを取り外し。

真っ黒に汚れています。

やはりCVTFの交換歴は無さそうですね。

 

f:id:bubuyasan:20240328205417j:image

マグネットにも鉄粉がギッシリ!

 

f:id:bubuyasan:20240328205509j:image

パーツクリーナー&エアブローでキレイに洗浄しました。

 

f:id:bubuyasan:20240328205605j:image

ミッション側もキレイに洗浄してフィルターを新品に交換。

シルバーのパーツがフィルターです。

 

f:id:bubuyasan:20240328205650j:image

交換前はこんなに汚れが付着。

中央のシルバーの線は汚れがわかりやすいように指でなぞった線。

あんまり良く分かりませんね…

 

f:id:bubuyasan:20240328205848j:image

キレイになったオイルパンを取り付けたらCVTFの圧送交換。

トルコン太郎で内部のCVTFを完全に入れ替えます。

オイルパンを外しても排出されるCVTFは4.5Lほど。

全容量は8.7Lほどなので半分くらいしか抜けません。

内部のCVTFを全容量を交換するためにトルコン太郎の圧送交換となります。

内部のCVTFを抜きながら新しいCVTFを注入して入れ替えていきます。

 

f:id:bubuyasan:20240328210318j:image

まずは1回目の圧送交換後の状態。

左から新しいCVTF、最初に車両から排出したCVTF、現在の車両内部のCVTFです。

 

f:id:bubuyasan:20240328210434j:image

アップにするとだいぶキレイになったのが分かりますね。

このままクリーニングモードで新しいCVTFをミッション内部を循環させます。

CVTFの洗浄力を利用しての内部洗浄、取れた汚れはトルコン太郎のフィルターがキャッチして車両側に戻しません。

 

f:id:bubuyasan:20240328210625j:image

そして仕上げの圧送交換後。

仕上げで使ったCVTFはワコーズのセーフティスペック。

 

f:id:bubuyasan:20240328210713j:image

完全にキレイなCVTFに入れ替わりました。

 

最後に重要な工程としてCVTF量の調整を。

エンジンオイルをチェックする様なオイルレベルゲージが無い密閉式のオートマ。

この場合は指定の油温の範囲でCVTF量を調整します。

 

f:id:bubuyasan:20240328211012j:image

メーカー指定は35〜45℃。

 

f:id:bubuyasan:20240328211110j:image

調整用の孔からCVTFを溢れさせて、出てくるCVTFが線状になったら閉めて調整完了です。

熱で膨張するオートマオイルはエンジンオイルの様に抜いた分だけ補充すれば良いという事ではありません。

しっかりと調整してあげないと不具合発生の原因にもなりかねないので、自身で交換する際は調整方法をしっかり確認しましょう。

 

走りもとてもスムーズになりました。

 

快適で楽しいカーライフをお過ごしください。

しっかりとサポートさせていただきます。🙇‍♂️