プロボックスのCVTF(オートマオイル)交換とオイルパン洗浄です。
試運転で不具合が生じていない事を確認してリフトアップ、まずはCVTFを排出しオイルパンを取り外します。
オイルパンの底には汚れが溜まってました。
この汚れはオイルパンを取り外さないと除去する事は出来ません。
拭いたウエスは真っ黒に。
パーツクリーナーを使ってキレイに洗浄しました。
ガスケット(パッキン)は新品交換です。
続いてミッション側の洗浄。ストレーナー(フィルター)も鉄粉で真っ黒になってます。
ストレーナーを取り外してこちらもパーツクリーナーでしっかり洗浄。
新しいストレーナーを取り付けたら先にキレイに洗浄したオイルパンを取り付け。
オイルクーラーを取り外してトルコン太郎を接続するためのアタッチメントを取り付け、最初に抜いた分のCVTFを約4Lほど補充。
ここからトルコン太郎でCVTFを圧送交換となります。
まずは4L補充した後のCVTFの状態。
左のレンズ内が新しいCVTF、ビンの中は最初に排出したCVTF、右のレンズが現在の車両内のCVTFです。
少し透明感が出てレンズ内のフィルターが透けて見えるようにはなっていますが、まだまだ汚れていますね。
1回目の圧送交換を実施します。
全内容量の約8L、車両側のCVTFを抜きながら新しいCVTFを送り込みます。
明らかに透明感が違う状態になりました。
このままクリーニングモードへ。
新しいCVTFの洗浄力で内部をキレイにクリーニング。
落ちた汚れはトルコン太郎のフィルターでしっかりキャッチします。
続いて仕上げの圧送交換。
仕上げに使用するオイルはワコーズCVTFセーフティスペックです。
車両内のCVTFはほぼ新しいCVTFと同じ色、透明感のあるものに入れ替わりました。
トルコン太郎を取り外してオイルクーラーを戻したら内部のCVTF量の調整。
このプロボックスはレベルゲージのない密封式のトランスミッションです。
CVTF量の調整は指定の油温で実施しなくてはいけないので診断機で温度を確認しながら行います。
指定の油温でオーバーフローさせます。簡単にいうと溢れさせてます。
溢れ出てくるCVTFが細くなったらコックを閉めて調整完了です。
試運転と診断機で不具合がない事を確認してお渡しとなりました。
型式：NCP165
作業費用：83,000円
